Blog Post “SHOTGUN SPECIAL” STORY vol.2

“SHOTGUN SPECIAL” STORY vol.2
8月

15

2014

“SHOTGUN SPECIAL” STORY vol.2

東日本大震災直後の海外では「日本列島は丸ごと津波にのまれ、原発のメルトダウンで放射能汚染が広がり、国が終わった。」などという情報が錯綜していたらしい。

海外の友人からは問い合わせが相次ぎ、多くの外国人は国外に退去し、千葉在住のサーファーも九州や沖縄などに移住する人達がいた。

当時は多くの人が「ここに留まっていて良いのか?」と疑心暗鬼になったのではなかろうか?

その年、例年通り予定していたエリックさんのGWオーダーフェアも当然キャンセルされた。
しかし、7月にはケリー・トコロが、その夏の終わりには例年の秋の来日を早めるようにしてエリックが来日をしてくれた。

海外目線を持つハワイの一流シェーパー達の早々の来日は、「日本は大丈夫だよ!一緒に頑張ろう!」というメッセージがあったし、僕ら日本人に改めて自信や勇気を与えてくれた。

震災前の数年はSHOTGUNのセッションが多く記録されボードデータも増えていった。

僕はそれまで、8,10のSUNSET GUNや9,6のWAIMEA GUNを使っていたが満足に攻略することが出来ず、SHOTGUNにはSHOTGUN用の特別なボードが必要だと感じていた。

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それも2タイプ。
10フィートを超えるビッグデイに使うGUNと6フィートのビハインドからバレルを狙えるSHORTGUNだ。

震災前の秋にオーダーしたのが無惨な姿に変貌した写真のビッグデイの板〈モデル名 SHOTGUN SPECIAL〉だ。

エリックさんには、オーダー時に写真やビデオで掘れ上がるSHOTGUNの波を見てもらいディスカッションを重ねた。

WCTが台風でマリブに移動した時にジェットでエントリーしたアンディとケリーのSHOTGUN映像も見てもらった。

とくに、スレーターが掘れ上がるトップからライディング姿勢を崩さないままボトムに落下して、板を3ピースにしたシーンを何度もスロー再生して見てもらった。

そして出来上がったのが赤いSHOTGUN SPECIAL。
震災の後に祈りがこめられてシェープされたのが6,10 QUADの更に赤いSHORTGUN SPECIALというわけ。

続きはまた。MAHALO!

バックナンバー
“SHOTGUN SPECIAL” STORY vol.1


筆者紹介

ishimaru

HIC JAPAN TEAM RIDER
石丸 義孝 – Yoshitaka Ishimaru

生年月日:1963.4.2

ホームポイント:マリブ 松部 SHOTGUN

ボードスペック
:5’10” x 20 1/8″ x 2 7/16″ Rocket Fish
:6’4″ x 18 1/4″ x 2 1/4″ Amplifire
:8’4″ x 19 5/8″ x 3+ SHOTGUN SPECIAL